春節の迎え方
人民網 | 2008-01-25
春節の迎え方。
タグ:春節
春節(旧正月)は、歴史が古く、中国では一年で最も重要な祝日だ。春節の過ごし方は、数千年の歴史の中で、定着した風俗習慣として形成され、多くが今日まで伝わっている。
徹夜で年を越す「守歳」
大晦日に夜を徹して新年を迎える「守歳」は、最も重要な年越しの民間行事だ。「守歳」の風習は歴史が古く、最も初期の記載は西晋(215~316年)の周処が著した「風土志」にみられる。
大晦日の夜、家族全員が集まり、大晦日の晩御飯を食べる。ろうそくか行灯(あんどん)を点し、炉辺で歓談し、旧年に別れを告げ新年を迎える時刻を待つ。夜を徹して起きることは、全ての疫病を追い払うことを象徴し、新しい一年の幸運と順調への期待が込められている。
爆竹
中国の民間に「開門爆竹」という言葉がある。新年最初に扉を開ける時に、爆竹を鳴らすことをいう。「パンパンパン」という爆竹の音で、旧年を捨て去り、新年を迎える。
新年のあいさつ回り
新年の一日目、人々は皆早起きして、晴れ着をまとい、親戚や友人を訪ねる。新しい年がよい年になるよう、お互いに新年のあいさつをする。あいさつ回りの方法は多種多様だ。一族の長が数人を引き連れ、一軒一軒あいさつすることもある。職場の同僚数人とともに、新年を祝うこともある。大勢が一団となって新年を祝い合うことを「団拝」と呼ぶ。各戸を訪ねて新年のあいさつをするのは労力と時間を要するため、一部の地位の高い人や官僚が互いにカードを送り合った。これがその後の「年賀状」に発展した。
春節の新年のあいさつでは、目下の人が先に年長者にあいさつをし、年長者の長寿と健康を祈る。年長者はお年玉を用意しておいて、目下の人に渡す。お年玉は中国語で「圧歳銭」という。「歳」の発音は「祟(たたり)」に通じるので、祟りを抑える縁起かつぎの意味もある。目下の人は、お年玉を貰えると、平安に1年を過ごせるという。
「人民網日本語版」2008年1月25日