欧州の華字紙「欧州時報」は、「5月1日以降の半年間、中国は再び世界の中心となる。この2年で2度目となる世界的な祭典に、全中国人と世界中の華人が誇りを感じるだろう」との評論を発表した。184日の会期中、中国人は万博で目にする新しい発明や創造、理念に衝撃を受けると共に、歴代万博開催国のようにこれを契機に何かが変わることを願っている。以下は文章の一部。
金融危機の洗礼を経験後、発展方式転換が世界各国共通の話題となっている。政策決定者らは様々な政策策定に着手し、どんなチャンスも逃すまいとしている。「経済界の五輪」といわれる万博は、間違いなくその大きなチャンスとなる。
中国の経済方式転換といえば、今のところ消費けん引と革新向上が学界における共通認識となっており、中国政府の政策支援の重点でもある。そして万博の強力な民間消費の牽引力と、際立った革新スピリットは間違いなくそれに合致する。
上海万博事務局の推計によると、今回の万博には7000万人が訪れ、保守的に見積もっても1880億元の消費を生み、中でも上海の小売や観光、飲食、ホテル、交通などの関連業界には1000億元以上の貢献が見込まれている。
さらに革新といえば、上海万博の「絶対的なエース」であり、万博で催される「世界の青年革新の旅」だけを例にとっても、企画者が2年以上の時間を費やして世界2000以上の革新プロジェクトから選んだ、新エネルギーや新素材、新技術、新理念、新サービスなどの分野におけるアイデア満載の選りすぐりの100項目が集中展示される。
万博の経済的な牽引力と技術の進歩に対する促進作用は過去の歴史が証明している。万博を契機にした経済方式転換はこれに留まらない。