サッカー・チームの強化に乗り出した日本

サッカー・チームの強化に乗り出した日本。

タグ: 林国本 サッカー 日本

発信時間: 2010-11-02 16:35:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

林国本

オリンピック、ワールド・カップ、アジア競技大会と、世界にいろいろな競技イベントがあるが、「参加することが目的で、勝ち負けは二の次」と言う人もいるが、スポーツ種目というものは、たとえジュニアのチームにしても、順位にこだわるもので、メダルあるいは賞杯の授与が行われることもあり、スポーツ競技というものは得点、記録と完全に切り離すことは不可能であると言えよう。

今回、日本のサッカー・チームはワールド・カップの参加資格を獲得し、パラグアイ戦にのぞんだが、PK戦で敗れた。しかし、日本のサッカー・ファンたちは「よく頑張った」と暖かく選手たちを迎えた。総理官邸、皇居にも監督と一部選手が招かれ、励まされた。バブル経済の崩壊、「失われた10年」、リーマン・ショックをキッカケとする世界金融危機の波及で、日本のメディアでは日本には閉塞感がみなぎっている、という表現をしばしば目にするようになった。こうした状況のもとで、往時の「フジヤマのトビウオ」の時のような熱狂はなくても、日本のスポーツ選手の世界のヒノキ舞台での活躍ぶりは、明るいニュースとなるのも分からないではない。

一時期、発展途上国がスポーツ選手の戦績を大きく取り上げるのは「国威の発揚」のためだ、と日本のメディアで報道されていたが、最近の日本のスポーツ選手の活躍ぶりに対する反応を見ていると、やはり「閉塞感」を吹き飛ばす気持ちがこめられているように感じる。

日本のサッカーは、日本のサッカー評論家も世界的に見て後進国に属することを認めているが、アジアではワールド・カップのヒノキ舞台に姿を現わすことができる可能性がかなり大きいチームであるともいわれているので、この地域における予選突破ということを考えると、一流チームと言われなくても、日本チームの動きを注視しておかないと予選で苦汁をなめることになり、ワールド・カップの扉が閉ざされてしまうことになりかねない。

日本のサッカー・チームは今回のワールド・カップにおける敗退以後、いろいろ反省が行われているようで、専門家の間でも見方の違いがあるが、さらに強化する必要性はほとんどが認めている。

そして、今回、新しい動きが1つ現れた。つまり、熟慮の結果、イタリアから実績のあるアルベルト・ザッケローニ監督(57歳)を招いたことだ。ザッケローニ監督はかつて「3-4-3」の戦法を編み出し、ユベントスを優勝させ、その名をイタリアにとどろかせた人でもある。一部の日本人サッカー評論家によると、ヨーロッパの一部のサッカー監督は、極東のサッカー「後進国」に行っては、ヨーロッパで忘れられてしまうのではないか、という懸念から、日本に来ることに二の足を踏む人もいるそうだが、ザッケローニ氏は引退して、悠々自適の生活をしていたのに、日本側からのオファーに「一からのチーム作りができる」として、戦術家の血が騒いだのか、すぐ日本にやって来た。

ザッケローニ監督は日本に到着以来、日本のサッカーを見てまわり、じっくり観察している。そして、ザッケローニ氏は日本サッカー・チームの監督に就任して以来、アルゼンチンチームとの対戦に勝ち、対韓国戦でも引き分けに持ち込み、期待に応えた形になっている。日本のサッカー界でも「戦略を監督頼みから転換」し、世界の動向を組織で分析する動きが見られる。

日本のサッカー界の動きは、中国にとっても要注意である。この地域には、朝鮮、韓国といった手ごわい相手も存在し、中国のサッカーがこの地域で予選を突破して、ワールド・カップの扉をこじあけるには、この三国チームの動きを注視していくことはおろそかにできない。聞くところによると、中国には1億人以上のサッカー・ファンがいる。ファンたちは中国サッカー・チームのワールド・カップでの大活躍に大きな期待を寄せている。スペイン、オランダ、ドイツ、アルゼンチン、ブラジルのサッカー・チームを研究することは大いに必要だが、アジアのチームに目を向けることも不可欠であると思う。

(このブログを書くにあたり、『朝日新聞』の記事を一部参考にした)

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年11月2日

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