林国本
ここ十数年来、いくつかの外大やその他の機構における日本語コンテストなどの評議員みたいな仕事のお手伝いをしているが、次から次に育ってくる若者たちの日本語学習熱、学習意欲、知識の幅の広さに感心するとともに時代の進歩を肌で感じている。
対外開放のおかげで、外の世界についてわれわれの世代がビックリするほど多角的な知識を身につけている若者がすくすくと育っているのを目のあたりにして、同じ世界に身を置くものとして、感動と興奮を覚えている昨今である。
欧米とその他の国の日本語を学んできた人たちとも触れ合いがあるが、自画自賛ではないが、同じ漢字を使っていることもあり、中国の日本語学徒の強味を感じている。
しかし、こういうところにもう少し注力してはということもないわけではない。