銅川アルミ企業が開催した記者会見(4月5日撮影)
鉱産物や石炭、石灰石、陶磁器用の粘土などが豊富で、品質のよいリンゴの生産地である陝西省銅州市は、南は古都の西安に接し、北は革命聖地の延安を望む。歴史が長いため有名な観光地も多く、「薬王」と呼ばれる孫思邈や、唐時代の書道家、柳公権の故郷でもある。
石炭で発展してきた銅川市の三大産業は、石炭、セメント、アルミニウム。しかしこうした産業は高エネルギー消費、高排出、高汚染で、衛星から見ることができないと言われるほど銅川市は大気汚染が深刻だった。中央政府は銅州市を大気汚染防止と対策の重点都市に決め、ここ数年はかなり改善されている。2008年の「大気優良日」は333日、2009年は334日で、全省でも上位にランクインするほどだ。
5日午後にはアルミ企業の関係者による環境改善についての記者会見が開かれ、関係者は「強力に経済構造の調整や循環経済を推進し、資源の節約や環境保護に有利な科学的方法を採用している。具体的には、立ち後れた生産能力を淘汰し、産業メカニズムの向上を促進。またエネルギーの消費メカニズムを調整して、経済成長の方法を転換した。その他にも銅州市では公共バスのエネルギー消費量を40%減らすなど、市政府は省エネ活動を積極的に実施している企業に、毎年600万元の奨励金と補助金を出している」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年4月6日