中国のネット上でこのほど、映画鑑賞に対し「R15+」(15歳未満の入場・鑑賞禁止)、「R18+」(18歳未満の入場・鑑賞禁止)などの年齢制限を設ける「レイティング制度」の導入をめぐる議論が熱を帯びている。「瀟湘晨報」と「中国新聞網」が伝えた。
レイティング制度とは、映画鑑賞の際にその映画を見ることができる年齢制限の枠およびその規定のことをいう。先進国を中心に多くの国で規定されており、日本では1976年に導入された。一方、中国では今なお導入されておらず、つねに議論の的となっていた。
昨年12月15日、「チベットの女 イシの生涯」(00)などで知られるシエ・フェイ(謝飛)監督が、中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」に、レイティング制度の導入を呼びかける公開意見書を投稿。業界内でレイティング制度をめぐる議論が一気に盛り上がりをみせた。
同意見書が投稿された後、シエ・フェイ監督、「双旗鎮刀客」(90)のフー・ピン(何平)監督、「インペリアル・パレス」(原題:東宮西宮)のチャン・ユエン(張元)監督、「北京の自転車」(原題:十七歳的単車)(00)のワン・シャオシュワイ(王小帥)監督の4氏がレイティング制度をめぐり、ネットユーザーと公開討論を展開、「なぜレイティングが必要なのか」「いかに実行するか」「実行する際に生じる問題」など多くの人々が関心を寄せる問題に答えた。