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第9回中日韓環境保護産業円卓会議、北京で開催
発信時間: 2009-10-16 | チャイナネット
 


 


 


 


 

中国、日本、韓国3カ国による第9回環境保護産業円卓会議が10月13、14日の両日、北京で開催された。今回の会議には、中国環境保護部、日本環境省、韓国環境省、中国環境保護部環境・経済政策研究センター、中国環境保護部環境発展センター、日本環境協会エコマーク事務局、韓国環境保護産業技術研究院、韓国グリーン購入ネットワーク、東京大学生産技術研究所、および産業界から30名余りの代表が出席した。

今回の会議は環境保護部環境認証センターが主催し、「グリーン購入」「環境マネジメント」「環境ラベリング」「環境保護産業と環境技術の交流」をテーマに進められた。出席者は、①中日韓3カ国のグリーン購入政策の枠組みに関する分析、およびグリーン購入実施の温室効果ガス排出削減に対する貢献、②中日韓3カ国の環境金融の現状と発展動向、および環境金融の情報開示と教育、③中日韓共通基準に沿った認証フロー・認証ルール、および共通基準の条項の具体的分析、④中日韓3カ国の環境保護技術の発展と革新メカニズム、および環境技術体系の検証・発展、について討論を行った。こうした討論を通じて、国内外の政府関係者、専門家、産業界の代表に、最新のアイデアを出し合い経験を交流する機会を提供した。

中日韓環境保護産業円卓会議は、2000年の3カ国の環境大臣会議の決定事項として大臣級会議の下に設置され、毎年3カ国の関係者が出席し行われる。中日韓3カ国が持ち回りで主催し、3カ国の環境保護産業の交流を目的としている。同会議は2001年のスタート以来、これまで8回の開催を重ねてきた。これまで行われた8回の会議は、中日韓3国間の環境保護産業の協力と交流のために良好な場を作り上げ、一部の分野における実質的協力を進展させた。

過去8年間、中日韓3カ国は環境産業分野で、グリーン購入、環境ラベリング、環境マネジメント、脱硝技術交流、環境保護産業および環境技術交流などのテーマについて、それぞれ交流を深め良好な成果をあげている。

環境ラベル認証の分野では、中国の環境ラベル運営機関が2005年2月と同年3月、韓国と日本の環境ラベル運営機関と中韓、中日環境ラベル協力および相互承認に関する協議を締結。また、2008年には中日韓3カ国が共同で「コンピューターに関する共通基準」を策定し公布した。同「共通基準」の公布は、3国間貿易の促進や国際取引における技術的貿易障壁の除去を積極的に推し進める効果を発揮し、こうした取り組みを内外に示した。現在、多機能複合機の共通基準の策定作業を進めている。

また、グリーン購入の分野では、中日韓の協力が中国のグリーン購入推進に重要な役割を果たした。2006年10月、中国は日韓政府のグリーン購入に関するこれまでの取り組みを参考に、政府グリーン購入制度をスタート。財政部と環境保護総局(現在の環境保護部)は共同で「環境ラベル製品の政府購入実施に関する意見」と「環境ラベル製品の政府購入リスト」を公布し、中国の持続可能な消費関連事業の進展を推進した。

2009年6月に行われた第11回中日韓環境大臣会議で、環境保護産業における協力を、今後5年間3カ国が優先して行う10の協力分野の1つに盛り込んだ。こうした点から、中日韓環境保護産業円卓会議は3カ国の環境問題をめぐる協力の中で、より一層重要な役割を果たしていくものと見られる。

「チャイナネット」 2009年10月16日

 

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