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謝祥玉委員:環境保護と経済発展は同等に重要
発信時間: 2009-09-10 | チャイナネット

 

「私は政治協商会議(政協)委員を8年務めており、毎年、環境保護に関して提案をしていますが、関係機関は提案の処理をますます重視するようになってきたと感じています。とくに委員とじかに会って話し合うことで、重点汚水排水企業に行って処理するといった方法は、着実に実行されて良い効果を上げており、市区の環境は質的に大幅に改善され、私も心から非常にうれしく思っています」。湖南省冷水江市政協の活動会議で、委員の謝祥玉氏はこう報告した。

冷水江は新興の工業都市。企業は大小あわせて1000社余りを数え、5社が全省の重点汚水排水企業に指定されている。工鉱業が発展してから都市が形成され、都市計画に不備があったことから、非常に深刻な環境汚染がもたらされることになった。03年の市政協第7期全体会議に、謝氏は「冷水江鋼鉄総厰(冷鋼)など市区周辺企業による深刻な市区の環境汚染問題を真摯に解決することに関する提言」を提出。提言には次のように書かれていた。「前期に政協委員を5年務めた際、私は毎年、市区の環境の質の問題について意見を提起したが、毎年、環境保護関連機関から回答がありました。しかし、市区の上空は依然として煙霧がもうもうとし、多くの市民は窓を開けられず閉め切った部屋で過ごすしかなく、私は提案の処理と実行の状況に対し不満を感じていました。今年また第7期委員を務めることになり、冷水江市区の環境の質的問題は根本的に改まっていないと思い、全体会議でこの問題を提起するだけでなく、社会と関係機関に即刻、冷水江市区の環境問題を解決する時はすでに訪れた、と呼びかけることにしたのです……」

市政協はこの提言を非常に重視。03年4月13日、政協主席と副主席、市政府関係部門、それに謝委員は重点汚染企業である冷鋼で現地調査を実施した。同企業責任者は「設備を廃棄また更新し、汚水処理場を改修また建設して、最終的に冷水江市区の上空に渦巻く黄煙をなくし、汚水排出に関する規定の指標を達成する」と真摯な姿勢で確約した。この確約の実現に向け、市政協は4回にわたり委員を率いて冷鋼を視察。2年以内に4000万元を投じて現有の環境保護施設をすべて更新するとともに、8000万元をかけて環境保護関連の新規プロジェクトに着手するよう促した。

04-05年、謝氏は「市共産党委員会、政府に強硬措置を講じて環境保護の全面的整備を行うよう呼びかける提言」など2件を提案。この中で、謝氏は、環境保護と経済発展を同等の位置に置くよう求めている。

謝氏は環境保護策提案の「専門家」であるだけでなく、環境保護局の定員外の職員だとも言えるだろう。早朝の運動の時間を利用しては庶民から環境保護への意見などを聴いたり、多くの場を活用して環境保護への意識や、仕事についても語ったりしている。

謝祥玉委員は「環境保護問題は一日で解決できるものではない。委員をしている間は提案し続けていくだろう」と語った。

「チャイナネット」 2009年9月

 

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