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来年は原子力と再生可能エネルギーを大いに発展
発信時間: 2009-12-28 | チャイナネット

国家エネルギー局の張国宝局長は27日に開かれた全国エネルギー作業会議で、「2010年に中国は、再生可能エネルギーと原子力エネルギーの発展に力を入れ、非化石燃料が一次エネルギー消費に占める割合を、09年に比べ0.5ポイント前後増やすことを目指す」と表明した。

中国はここ数年、新たに8カ所の原子力発電所を建設し、原子力発電所の設備容量は3140万キロワットに達している。また建設中の発電容量は2067キロワットで、世界で建設されている原子力発電所の30%を超え、建設数は世界最多だ。今年4月には浙江省三門市、9月には山東省海陽市で、中国第3代原子力プラント「ap1000」の建設が着工した。

張国宝局長は「中国は来年に原子力発電所の建設を積極的に推し進める。そして原子力発電の中長期発展計画を研究、調整して、沿海の原子力発電の発展を加速、そして大陸部の原子力発電プロジェクトを強力に推し進め、原子力発電所建設の安全監督や人材育成を強化して、原子力発電の重要設備の国産化を急ぐ」と述べた。

再生可能エネルギーは今年、著しい成果をあげており、統計データーによると、1月から11月までに全国で新設された発電設備の中で水力発電と風力発電は29.36%を占め、前年度に比べて3%増だった。

今年に新しく増えた水力発電設備容量は1700万キロワットで、総容量は1億9000万キロワットに達すると見込まれている。また風力発電設備発電容量は2000万キロワットを超え、新たに建設された設備容量は800万キロワットで、建設中の容量は1000万キロワットに達する見通しだ。

中国は2010年、合理的に水力発電と風力発電を開発し、引き続き渓洛渡や向家壩、錦屏一二級、瀑布溝など大規模水力発電所の建設に力をいれ、風力発電の多くの利用を促進して、引き続き大規模風力発電基地や特に海上風力発電所の建設を強化する。

また「科学的に計画し適切に発展する」という原則に基づき、太陽光発電の内需市場を切り開き、甘粛省敦煌市の10兆ワット太陽光発電所のモデルプロジェクトをよく建設して、太陽エネルギーが集中する地域では多くの大規模太陽光発電所を建設する。その他にも生物エネルギーや他の再生可能エネルギーの開発や利用を推し進める。

「チャイナネット」 2009年12月28日

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