ブラジル国立宇宙研究所(INPE)と中国資源衛星応用センターはこのほど、サンパウロ州サン・ジョゼ・ドス・カンポスのINPE本部で、中国・ブラジル地球資源衛星計画(CBERS)のグローバル化に関する覚書に調印した。「科技日報」が28日、INPE公式ウェブサイトの発表として伝えた。
CBERSによる画像データは全世界の公共財産であるとして、ブラジルと中国はこれを観測レベルの向上や環境保護のため発展途上国に提供していく考えだ。同覚書は、ジルベルト・カマラINPE所長と徐文・中国資源衛星応用センター主任が調印。CBERSが国際的な環境政策協力における重要なツールであり、宇宙技術の平和利用における両国の協力を強化するものであることを確認するとともに、CBERS画像データの提供方針を確定した。
INPEはすでに2004年から、インターネットを通じて登録者に無料で画像データを提供している。中国の支持の下で、今後は同様の方式で中南米諸国やアフリカ諸国にリアルタイム画像を提供していく方針だ。
「人民網日本語版」2010年4月29日