都市未来館の屋根に設置されたソーラーパネル
窓のない中庭だがとても明るい
上海万博の浦西ゾーンにある都市未来館の屋根には、ヘリオスタットと呼ばれる反射鏡を利用して太陽光を集める装置が設置されている。この装置を通して館内の中庭には太陽の光が届けられ、ソーラーパネルはヒマワリのように太陽を追って回り、積極的に光を集めて「密室」の植物に届ける。
これは都市未来館にある「生態中庭」の室内光線の秘密で、この照明システムは中国で唯一の「主導式人工導光システム」である。
この中庭には窓がない。高さ30メートル、広さ800平方メートルの空間は、「主導式人工導式システム」により照明が提供されている。壁の緑が青々と茂り、地面の植物も生き生きとしているのは、直接、植物が日に当たらなくても光合成が行われているからだ。
この都市未来館を設計した章明氏によると、この「主導式人工導光システム」は普通のオフィスビルに普及させることも可能で、「オフィスビルロビーにこのような技術を応用すれば、昼間は照明を使わず太陽の光でロビーを明るくすることができる」と話す。
業界関係者によると、こうしたシステムは本格的に自然の光を利用した、エネルギーを消費せずに照明効果がある「低炭素」の省エネシステムであり、太陽光エネルギーの転換率は65%に達しているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年8月10日