このほど成都で開かれた「全国水力発電所の安全で高効率な運用技術シンポジウム」で明らかになったところによると、中国の二灘、竜灘、葛洲バ、瀑布濠といった大型水力発電所ではいずれも「無人管理(少人数管理)」が実現し、新たに建設された錦屏などの発電所でも同じように無人或いは少人数管理が進められているという。中国の水力発電産業は全面的に高度情報化の時代に入った。新華社のウェブサイト「新華網」が9日伝えた。
中国水力発電工程学会の周大兵理事長によると、政府は西部大開発と「西電東送」(西の電力を東に送電)戦略を実施後、二灘、三峡、竜灘など大型水力発電所を相次ぎ建設、出力容量、発電量、設計・施工、設備製造、運転管理などにおいて中国の水力発電所は世界トップレベルの仲間入りを果たした。無人或いは少人数管理の水力発電所が増えるにつれ、中国の水力発電産業は大型化、高度化、情報化の新時代に入った。
高度化水力発電所とは、人が介入することなく、自動的に発電所の運転や設備の状態に関する情報を入手し、発電施設の信頼性と電力網の安全性を確保すべく、流域の水位にあわせて電力網の負荷調整を正確に行い、社会利益や経済利益を最優先することを指す。高度化発電所は、無人或いは少人数管理をベースに、通信プラットフォームを柱とし、「データ収集の自動化、情報予測の正確化、調整決定の最適化、運転調節の一体化」の特徴を通じて、「電力、情報、業務の流れ」の高度一体化を実現することにより、信頼性、安全性、効率性、経済性といった目標を達成していく。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年9月10日