生物分解の可能なゴミ袋、今後5年で普及

生物分解の可能なゴミ袋、今後5年で普及。

タグ: 生物分解 エコ ゴミ袋

発信時間: 2010-10-28 16:25:21 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国プラスチック加工工業協会生分解性プラスチック専門委員会の翁雲宣・秘書長は、「生分解性(生物分解が可能な)プラスチック材料の大規模生産実現を目前に控え、同分野の生産能力は今後5年で増加の一途を辿り、年産40-50万トンに達する見通しだ」と述べた。5 年後には、生分解性材料の製造コストもかなり下がり、生産の大規模化・産業化のアップグレードに伴い、ポリ袋をはじめとする生分解性材料が大量に普及する見込みは高い。製品は、「最もエコなゴミ袋」として一般家庭に大々的に浸透していくと予測される。新華社のウェブサイト「新華網」北京が27日、伝えた。

2008年の北京五輪開催時に、570万枚の生分解ゴミ袋が公共スペースで用いられ、世界中から関心が集まった。その後は上海世界博覧会でさらに異彩を放った。隔年開催される「第4回生物基・生分解材料技術応用国際シンポジウム」が26日、上海同済大学で開かれた。米、日、韓、ドイツ、英、中国など国内外から低炭素環境保護新材料の一流の専門家300 人が集まり、この新興産業の「十二五(第12次五カ年計画:2011-2015年)」期間における発展の可能性を共同で探求した。

翁秘書長によると、新材料のひとつである生分解性材料市場はここ10年あまり、生産コストが高すぎるという理由から、大規模なスタートが遅れていたという。しかし、原油価格がこの数年ずっと高値圏にあることで合成樹脂の価格も連れ高となったことで、農作物を原料とする生分解性プラスチックの価格面での劣勢がコスト優位に転じている。一部のグローバル企業は、生分解性材料の研究開発を重視しはじめた。同産業に足を踏み入れた一部の国内企業も、急速に成長している。

3年前は、生分解性材料で黒字経営だった国内メーカーは極めて少なかったが、現在では20社以上のメーカーが黒字経営を実現している。蘇州漢豊新材料有限公司は、大規模化を目指し、福建から昆山工業開発区に移転した上、生産能力を一挙に1万トン以上まで高めた。使い捨て医療用具、化粧品、食器、コップ、保健用品などの生活用品の生産を行っている。

 

「人民網日本語版」2010年10月28日

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