専門家:バイオ燃料の開発を国家戦略に
新たな「低炭素政治」の試練に対応するため、中国は独自の知的財産権を持つ航空用バイオ燃料の開発に取り組む必要があると考えられている。バイオ燃料の原料の選択肢は多いが、専門家は、中国の国情からして、海藻類を利用したバイオ燃料が最良の選択肢だと見ている。中国は藻類由来バイオ燃料の開発において、すでに進歩を遂げているという。
バイオ燃料の量産の条件はほぼ整った
中国は1980年代に藻類由来バイオ燃料の開発に着手し、先進国との差も小さい。
たとえば、清華大学エネルギー実験室は、1988年に藻類由来バイオ燃料の研究を始め、今では世界でも先端的な研究の実力を備えている。中国水産科学研究院、中国科学院海洋研究所などの機関も、海藻を原料にしたバイオディーゼルの研究を行っている。中国は藻類由来バイオ燃料の産業化において、中国式の培養と産業化を進めている。これは、バイオ燃料の量産の条件がほぼ整ったことを意味する。新エネルギーの開発に取り組む民間企業の新奥集団は2008年、率先して1000平方メートル規模の藻類養殖施設と油脂抽出工場を建設した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年11月19日