北京展覧館では先月の24日から27日にかけて、中国の商務部、発展改革委員会、科学技術部など12部門による「2010年中国エコ産業とエコ経済のハイテク国際博覧会(エコ博覧会)」が開催された。このエコ博覧会には多くの日系企業も参加し、エコ分野の最新技術や製品を展示して、中国のエコ市場への積極的なアピールが見て取れた。チャイナネットはその中でも代表的な企業であるNEC(中国)有限公司に、低炭素技術やエコ分野、望ましい政府の優遇政策などについて話を聞いた。
Q:今回のエコ博覧会では中国市場に合わせでどんな製品や技術を展示したのでしょうか。
A:今回のグリーン博覧会で、NECは、①電気自動車急速充電ソリューション、②自動車クラウドセンター、③RFID省エネーシステム、④HEMS(家庭エネルギー管理システム)、⑤シンクライアントソリューション、⑥ストレージ新製品Storage D4などを出展しました。
グリーン博覧会でのNECブース
電気自動車急速充電ソリューション 自動車クラウドセンター
まず、①と②について説明すると、現状の電気自動車のガソリン車に比べ走行距離が短く、また、充電時間は長く、充電できる場所も限られているという課題があるので。中国全国規模で社会インフラの整備を進めることが重要になっている。一般家庭の電力を使うと数時間かかる充電時間が、NECの急速充電器では約20分で80%の充電が可能となっている。さらに、C&Cクラウドを活用したシステムを開発・提供することで、もっと快適なEV充電インフラの実現に貢献していきたいと考えています。
そう遠くない未来に、急速充電器はサービスステーションだけでなく、ショッピングモールやレストラン、コンビニやスーパーなどのロードサイドにも設置されるようになっているかもしれないと考えられる。そして、走行中には、C&Cクラウドで充電器の場所・稼動状況がナビゲートされ、あらかじめ充電を予約。電池の残量や急速充電器の場所を気にせず、快適にドライブすることが実現できます。
こんなふうに、NECはC&Cクラウドによって、新しいサービスや付加価値を作り、より利便性の高い社会を作っていきたいと考えています。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月10日