中国企業が主体となって制定した標準IEEE1888(Ubiquitous Green Community Control Network)がこのほど、米電気電子学会(IEEE)の標準化協会(IEEE-SA)の認可を得て正式に発表された。このことは、中国の省エネ国際標準制定における重大なブレークスルーとなった。「科技日報」が28日に伝えた。
IEEE-SAはIEEE1888標準の発表にあたり、同標準は中国の革新技術を元とし、中国人によって発起され、各国の人々からの支持を得たと表明した。
IEEE1888は、情報通信技術と省エネ・排出削減を融合させた省エネを主旨とする革新型技術標準で、広域IPv4、IPv6ネットワークに対応しており、IEEEの省エネ・排出削減とモノのインターネット分野において代表的な世界標準と言える。IEEE1888の作業チームは中国電信、天地互連公司、北京城建設計研究総院、清華大学、北京交通大学などにより、2008年に設立された。
専門家らは、同標準が中国国家戦略の実施に向け、有力なサポートを提供することになるだろうとの見方を示す。省エネ・排出削減戦略と戦略性新興産業戦略が実施される今年、IEEE1888作業チームは政府、産業チェーン関連機関と幅広く交流し、標準制定、製品開発、モデル応用、産業普及などの面で全面的な飛躍を果たすと同時に、積極的にグリーンインターネット技術フォーラム開催に向けた準備を行い、IEEE1888の産業化を推進していく。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年3月1日