世界自然保護基金(WWF)は24日、北京で新たな研究報告を行い、2050年までに、世界のエネルギー需要は、経済的で再生可能なクリーンエネルギーで全てまかなう事ができるという見方を示した。
現在の地球のエネルギーは80%が化石燃料(石炭・石油・天然ガス)からつくられている。2050年までには、化石燃料、核エネルギーや従来の生物エネルギーは完全に廃止されるだろう。
今後数十年で地球の人口は大幅に増加し、盛んになっていく工業、航空業、そして旅行業が多大なエネルギー消費もたらすだろう。しかし、エネルギー効率は向上していくため、2050年の地球全体のエネルギー需要は2005年より15%下がると見られている。その頃には、電力・輸送・工業・家庭で使用するエネルギーを含む世界エネルギー需要の95%が再生可能なエネルギーでまかなわれる。また、再生可能エネルギーの増加とエネルギー消費の減少により、エネルギー供給がもたらすCO2の排出量が1990年に比べ80%以上減少すると予測されている。
これが実現される前には、膨大な資金を投入して、再生可能エネルギーの発電機を設置し、電力の供給ネットワークも更なる改良が必要である。
2009年、中国の再生可能エネルギー起源の発電容量は37GW増強され、累積容量で226GWに達した。これはイギリスの最大エネルギー消費総量の4倍、アフリカのエネルギー消費総量の倍である。また、中国の新興エネルギー産業計画はすでに国務院に提出されており、投資総額は5兆元に達したという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月1日