北京市環境保護局の連愛萍博士はこのほど、「北京市は2012年末までに、販売される新型ガソリンエンジン車の『国V基準』達成に向けて努力する」と話し、同局が自動車をめぐる環境保護を全力で推進する構えであることを明らかにした。「北京青年報」が伝えた。
国V基準は自動車排気ガス規制の基準で、現行の国IV基準(ユーロIVに相当)を上回るより厳しい内容の基準となっている。
同局がまとめた統計によると、北京市で古いタイプの自動車の廃車・買い換え政策が実施されてから、これまでに9万2516台が廃車になり、うち政府に補助金を申請した車は4万4206台、審査に合格した車は4万792台、補助金が支給された車は1万6899台に上った。
北京市のある自動車取引市場の責任者を務める顔景輝氏によると、古い車両を廃車にする場合に補助金を支給するという政策が、北京の自動車市場に対して目立った促進作用を及ぼした。新基準の導入により、多くのオーナーが買い換えを進めるものと予想される。旧タイプ車の廃車・買い換え政策は廃車を選択したオーナーにより多くの実質的な恩恵を与えただけでなく、新車の販売も促進し、自動車市場の回復を牽引した。現在、廃車への補助金を申請するオーナーのうち、60%が新車への買い換えを済ませている。こうしたわけで、政策の安定した実施を保証することが、北京の自動車市場の良好な発展にとって極めて重要だといえる。
「人民網日本語版」2011年12月8日