21日、第七時全国環境保護大会で、中国環境保護部の周生賢部長は「PM2.5とオゾンの観測」に関するタイムスケジュールを公表した。これによればPM2.5の観測は中国全土で4ステップで進められる。来年、北京・天津・河北と長江デルタ地帯(上海・浙江省、江蘇省の一部にある計16市)、珠江デルタ地帯(広州、香港、マカオを結ぶ三角地帯)などの重点エリア及び直轄市・省都市でPM2.5とオゾンの観測が始まる。
PM2.5とオゾンを観測項目に入れるスケジュールについて、周部長は段階的に4ステップに分けて行うと表明した。
2012年は、北京・天津・河北と長江デルタ地帯(上海・浙江省、江蘇省の一部にある計16市)、珠江デルタ地帯(広州、香港、マカオを結ぶ三角地帯)などの重点エリア及び直轄市・省都市で実施。
2013年は、113都市の環境保護重点都市と環境保護模範都市で観測を始める。
2015年には、すべての地級市(中国の市は「省級市」、「地級市」、「県級市」に分類される)で展開。
2016年を全国で新しい基準による観測実施の期限と定めた。
2016年には、全国各地でこの基準で大気汚染の観測と評価が可能になり、観測データを公表する。
周部長は、今後、さらに大気汚染に対し汚染防止と規制の構造化を進め、北京・天津・河北と長江デルタ地帯、珠江デルタ地帯などに重点を置いて、複数汚染物質に対する同時規制を実施する。また、地域ごとに大気汚染予報システムを確立し、リスク情報の検討評価、予報を実現する。連続して深刻な汚染が発生した場合、緊急システムを発動、市民に外出時や生活におけるアドバイスを行う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年12月22日