北京では連日好天が続き、市民は美しい「北京藍(北京の青空)」に驚いている。北京市環境保護局が昨日発表した情報によると、8月20日より抗戦勝利記念活動大気品質保障措置を開始してから、北京市のPM2.5の濃度が6日連続で最高ランクに達している。20−24日の5日間の平均濃度は19.5μg/㎥で、史上最低水準となった。
自動車排気ガスが半減
北京市は8月20日より、大気品質保障措置を実施している。全市の自動車はナンバープレートによる交通規制を受けている。党政府機関、事業単位、国有企業の公用車の80%、および全市の土砂輸送車、コンクリートポンプ車が使用停止。一部の工業企業、建設現場の作業も停止されている。一連の厳格な措置により、効果が徐々に現れ始めている。北京市環境科学研究院副院長の潘涛氏によると、記念活動前の汚染物質の排出量を5−15%、活動中の排出量を35−50%削減できるという。
北京市環境保護観測センター長の張大偉氏によると、北京市の大気品質は8月20日より「優良」を維持しており、6種の主要汚染物質の濃度が大幅に低下している。PM2.5の濃度は昨日まで6日連続で最高ランクに達しており、北京市の最長記録となっている。昨年の夏にも6日連続で最高ランクに達したことがあるが、今回はその濃度を大きく下回っている。
また自動車のナンバープレートによる交通規制も、汚染物質の排出削減に大きな効果を発揮している。交通環境大気観測ステーションのデータを見ると、この交通規制により道路上の車が大幅に減少し、渋滞が緩和されている。各種汚染物質の濃度も大きく低下している。特に排気ガスの排出を直接反映するガス状汚染物質の一酸化窒素量は、午前7−9時の交通ラッシュ時に50%以上低下した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月26日
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