海外メディアの近日の報道によると、フランス外相のローラン・ファビウス氏は、国連気候変動パリ会議が開催されるにあたり、「もし今回の協議が失敗すれば、地球は“大災難”に陥るだろう」と警告した。
国連気候変動会議第21回会合が11月末、パリで開催される。これに先立ち、3日間の非公式部長級予備会議が11月8日にパリで始まった。月末の本会議で新たな世界的合意を達成させるためのラストスパートである。
ファビウス外相は開幕演説で、国連の目標である「摂氏2度以下」の達成は「絶対的な切迫性を有している」と述べた。
同氏は国連気候科学ワーキンググループの警告を引き合いに出しつつ、もし迅速な行動をおこさないと、地球の平均気温は4度から5度、ないしは6度上昇するだろうと指摘した。このままでは将来、災難を引き起こし、干ばつが増え、人類が大移動をせざるを得なくなると述べた。
同氏は言う。「このことと深い利害関係があるのは、我々地球上の全生命だ」。
また同氏は、今回の部長級予備会議の開催は、今年10月にドイツのボンで協議し制定された、気候変動パリ会議の協議草案の再検討にあるのではなく、“志のある妥結への邁進”にあると述べた。最終協議のために準備し、気候変動パリ会議での妥結を促進させることである。言い方を換えると、それぞれが今回の部長級会議でできるだけ多くの問題に妥協し、共通認識に達するべきであり、現在存在する問題を3週間後の会議に持ち越さないことである。
今回の会議期間で代表者たちは、全体大会と分科会での討論形式を通じ、気候変動パリ会議の雄大な目標と公平性、2020年までに採るべき具体的行動、2020年以降の気候資金集めなど核心的テーマについて意見を交換する。
座席につく部長や代表団の団長に対して同氏は、責任を持ち、パリ大会で政治的イニシアチブをとるように訴えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年