ここ約10年、長江上流の樹木伐採が禁止され、森林保護プロジェクトが実施されるにつれ、隴南市や甘南チベット族自治州の生態は顕著に改善された。
また、同省は、野生パンダ保護を強化している。この約10年で、パンダを対象にした自然保護区が2カ所から7カ所に増えた。同省の野生動植物管理局ジャイアントパンダ保護科のエンジニア蒋震さんは、「同省の野生パンダが生息している場所全てが自然保護区に指定されている。中国全土で、自然保護区に指定されている野生パンダ生息地の割合は66.8%で、それを上回っている」と述べた。
しかし野生パンダの個体数が増加するにつれ、パンダの「家」を確保するため、生息地周辺の生息地になる可能性のある場所の保護を進めなければならないと指摘する学者や専門家もいる。同省のパンダが生息する自然保護区7カ所には、孤立している場所もあり、パンダが「お見合い」できる環境を作り出すことが急務となっている。
「人民網日本語版」2015年12月18日