国際エネルギーガバナンスが現在最も必要としているのは、統一的な調整と多国間対話だ。世界経済・貿易で重要な地位を占めるG20が、この調整メカニズムを提供する理想的な場であることは間違いない。
G20は世界の先進国と異なる国際機関の間の対話に、非公式の場を設けた。中国はG20という開放的な交流・対話メカニズムを利用し、2ステップの手段により国際エネルギーガバナンスへの参与を深めることができる。
グリーン金融革新、エネルギーのモデルチェンジと気候ガバナンスに資金援助
中国はグリーン金融革新を推進しており、2015年に中国金融学会グリーン金融専門委員会を発足した。市場化された制度である金融は、環境保護と生態建設の促進で非常に重要な力を持っている。グリーンな債券・証券・保険、環境ファンドなどの革新的な金融商品により、金融政策と産業政策の調整を強化することで、高エネルギー消費・汚染業界、環境違法企業への資金援助を効果的に削減し、グリーンで低炭素な業界への資源分配を促すことができる。こうすることで化石エネルギー消費に対する効果なき援助を減らし、さらに中国と世界のエネルギーモデルチェンジ、気候変動への対応に資金を提供できる。(何建坤:清華大学低炭素経済研究院院長、管理科学・管理工学教授 王韜:第一財経研究院院長補佐 縢飛:清華大学エネルギー環境経済研究所准教授)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年8月31日