中小都市の取り組み
カーボンシンクとは、森林が吸収し留めるCO2の量、あるいは森林のCO2を吸収し留める能力を指す。カーボンシンクと排出削減は、低炭素環境保護の2つの手段だ。前者は炭素固定技術により、大気以外のCO2吸収源を増やす措置を講じる。後者はCO2の排出を減らすことで、省エネと環境保護の目標を実現する。
張家口市崇礼区はかつて、「カーボンシンク都市」の称号を授与されたことがある。崇礼区は林業資源が豊富で、市街地から10キロ離れている平和森林公園は河北省最大の森林景観の一つだ。山と山、嶺と嶺が連なり、森林が広がり、緑が生い茂り、美しい木を鑑賞できる。森の中は空気が美味しく、さまざまな鳥が鳴き声を上げ、泉がこんこんと湧き出る。さながら仙境のようだ。山菜ときのこが山腹に生え、ウサギやリスが木々の間を飛び跳ねる。これほど優れた自然資源により、崇礼区が生態国際模範エリアを建設し、カーボンシンク林業を発展させることが期待されている。
中国の小都市は、生態観光、森林浴、林下経済開発などのグリーン・低炭素経済発展と生態文明の建設で積極的な模索を行っており、美しい中国の建設、世界的な気候変動への対応に向け、たゆまぬ努力をしている。