世界範囲で気象災害が激増 人体への脅威

世界範囲で気象災害が激増 人体への脅威。

タグ:気候変動 気象災害

発信時間:2017-11-04 09:31:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

   イギリスの科学情報誌『The Lancet』が掲載した報告によると、2000年から2016年までで、世界で発生した気象関連の災害は46%増加した。この数字は人体への脅威となる。

 

 健康と気候変動の進展をまとめたこの報告は、イギリスの ロンドン・スクール・オブ・ ハイジーン・アンド・トロピカル・メディスン、インペリアル・カレッジ・ロンドン、中国の清華大学、世界銀行、世界保健機関など世界の24の学術機関及び政府間協力組織が共同で作成。報告は世界の公共衛生と気候変動に関する多項目の指標を比較分析した。

 

 報告によると、2016年は世界範囲で気候変動による悪天候が多く、気候変動により伝染病の感染が加速した。気温上昇により、デングウイルスを持つ蚊からの感染能力は1950年から9.4%上昇し、デング熱の症例は1990年から10年ごとに倍増している。

 

 報告作成に携わったインペリアル・カレッジ・ロンドンのクリス・モーリ学者は、「気候変動が深刻化し、デング熱は拡大のおそれがある伝染病の1つになった。気温上昇や降雨規律の変化は疾病を新たな場所に拡大させ、新しいウイルスの出現も促す」と話す。

 

 また報告は、電気自動車の普及、再生可能エネルギーの利用率上昇、健康関連の取り組み増加は人の健康にとって良い変化だとした。

 

 報告作成に携わったロンドン・スクール・オブ・ ハイジーン・アンド・トロピカル・メディスンのアンディ・ヘインズ教授は、「各国は低炭素経済を発展させる積極的な姿勢を見せている。石炭の使用を減らし、多くの地域が再生可能エネルギーによる発電を行うが、さらに努力してようやくグローバル経済の炭素含有量を減らすことができる。気温上昇が人体に悪影響を及ぼさないようにする必要がある」と述べた。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月4日

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