三江源、梵浄山、九寨溝などの各展示エリアは様々な方法で「世界生物圏保護区」の発展の現状と研究成果を紹介し、雲霧と青い水の風景で清涼感をもたらした。
7月30日、中国のユネスコ「人間と生物圏計画」加入45周年および中国人と生物圏国家委員会設立40周年記念活動が行われた。中国ユネスコ全国委員会の秦昌威秘書長は開幕式で、「40年で中国は34カ所の世界生物圏保護区の申請に成功し、世界4位を誇る」と述べた。
「人間と生物圏計画」はユネスコが1971年に開始した政府間科学計画で、世界の深刻化する人口、資源、環境の危機への対応、人と環境の関係改善に向けた科学基礎の構築、自然科学と社会科学の力の統合、世界の生物圏資源の合理的かつ持続可能な利用と保護を目的としている。
中国人と生物圏国家委員会の許智宏会長は、「人間と生物圏計画」の理念は科学を基礎とした保護の促進を特に強調していると話した。
自然調査に多くの科学データが必要
中国科学院の張亜平副院長によると、1973年、中国が派遣した代表団はレバノンで「人間と生物圏計画」第2回国際協調理事会に参加した。代表団の中心メンバーは中国科学院の人員。中国科学院は生物資源環境の持続可能な発展分野において50以上の研究実体、200カ所以上の野外ステーションを有し、うち一部は中国人と生物圏ネットワークの保護区に設置されている。
許智宏氏は、自然資料は生態保護の基礎だと考える。「我々の作業はスタートが遅く時間が短く、長期的な記録がなく、資料が断片的である。西側の先進国の保護区には水文、土壌、多様性などの明確かつ完璧な自然資料がある。これらの基礎資料は地区の生態発展の把握に役立つ」と述べた。