中国疾病予防抑制センター環境所の施小明所長は24日の記者会見で、生活ごみの分別は健康環境促進行動の重要な措置の1つであり、健康な環境の建設において重要な意味を持つと話した。
先日発表された『健康中国行動(2019~2030年)』は、2022年から2030年にかけて、都市部の生活ごみ分別処理を大々的に推進し、重点都市の生活ごみ分別処理システムを構築するとした。
施小明氏は、「生活ごみの簡易集積または不当処理は多くの問題をもたらし、地表水、土壌、地下水などを汚染し、出生異常、白血病、その他の腫瘍の増加につながる。都市部の生活ごみの処理は世界各国が共通して関心を寄せる重大な環境問題であり、都市部の生活ごみ分別処理システムを早急に構築することは、生活ごみを有効的に処理する一種の科学管理システムである。堆肥処理、衛生埋め立て、焼却発電などを通して生活ごみを分別処理すれば、ごみの根源からの減量を実現でき、埋立地の節約にもなる。資源回収により相当な経済効果が見込め、生活ごみの汚染の試練と人民の健康の保障に対応する必然的な現象である」と述べた。
また、個人と家庭は生活ごみ分別の主体になるとし、「各都市の家庭は生活ごみの分別を積極的に行い、こまめに処理すべき。ごみ分別を各個人と家庭の習慣にしなければいけない」との考えを述べた。
生活ごみの分別管理において、政府は主体的な役割を担うべきである。施小明氏は、「生活ごみ分別施設の建設を加速化し、分別投棄、分別収集、分別輸送、分別処理の各部分を有機的に繋げるべきである。生活ごみ分別関連体系の建設を強化し、分別の種類に合った回収・輸送体系を構築し、再生資源の利用と調和のとれた回収体系を構築し、ごみ分別とリンクさせた末端処理施設を完備し、ごみの協同処理利用基地の建設を模索する必要がある」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年7月28日