世界の森林、1990年から現在まで1億7800ヘクタール減少

世界の森林、1990年から現在まで1億7800ヘクタール減少。

タグ:世界の森林

発信時間:2020-07-22 15:01:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 国連食糧農業機関(FAO)は21日に、2020年「世界森林資源評価」報告書を発表した。報告書によると、世界の森林面積は1990年から現在まで減少を続けており、1億7800万ヘクタール減少した。しかし一部の国が森林の伐採を大幅に減らし、大規模な植樹・植林に取り組んでおり、これに森林の自然成長が加わり、森林の消滅のペースが大きく落ちているという。


 報告書によると、現在の世界の森林面積は40億6000万ヘクタールで、陸地総面積の31%弱を占めている。うち25%は欧州(ロシア全域を含む)、21%は南米、19%は北米及び中米、16%はアフリカ、15%はアジア、5%はオセアニアにある。ロシア、ブラジル、カナダ、米国、中国の森林面積は世界の54%を占めている。


 報告書によると、世界では1990年以降に4億2000万ヘクタールの森林が破壊されている。これは樹木の伐採、森林の農業もしくはインフラへの転用によるものだ。


 報告書によると、2010-20年の間で森林の年平均減少面積が最も大きかった10カ国は、ブラジル、コンゴ民主共和国、インドネシア、アンゴラ、タンザニア、パラグアイ、ミャンマー、カンボジア、ボリビア、モザンビークの順だ。同じ時期に森林面積の年平均増加が最も多かった10カ国は、中国、豪州、インド、チリ、ベトナム、トルコ、米国、フランス、イタリア、ルーマニアの順。


 FAOの林業当局者は「現状によると、国際社会は持続可能な開発のための2030アジェンダの、持続可能な森林管理の目標を達成できそうにない。我々は乱伐阻止の取り組みを強化し、食糧生産、貧困削減、食品安全、生物多様性の維持、気候行動などの面における森林の潜在力をより良く引き出すべきだ」と述べた。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年7月22日


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