2020年国連生物多様性大会（第1段階）ハイレベル会合が13日午後、雲南省昆明市で閉幕した。会議は正式に「昆明宣言」を採択し、行動し、地球生命共同体を共に建設するよう各方面に呼びかけた。各国の関係者、メディア、機関は昆明宣言に歓迎の意を表し、かつこのハイレベルな政治的コミットメントが現在の生物多様性の危機への対応を促すとした。

　国連生物多様性条約事務局（CBD）のエリザベス・ムレマ事務局長は13日夜、「生物多様性は徐々に世界の意思決定の中核的要点になりつつある。13日に正式に可決された昆明宣言は政治の推進力をよく説明した。各方面は連日、効果的な対話を展開した。これによってより野心的な『ポスト2020生物多様性枠組』に向け協議を進め、地球上のすべての人のために共同の未来を構築することができる」と述べた。

　世界自然保護基金（WWF）は13日、「昆明宣言は生物多様性大会（第1段階）ハイレベル会合の成果を代表し、生物多様性の危機を解消する政治的意欲を反映する」とする声明を発表した。

　声明は、「WWFは、昆明宣言がポスト2020生物多様性枠組の目標を、2030年までに生物多様性が失われる流れを覆すとすべきとしたことを喜んでいる。この10年内にこの流れを覆すためのハイレベルな政治的コミットメントを実現し維持することは、目下の自然危機を解消するための重要な一歩目だ」とした。

　WWFはさらに、保護行動及び持続不可能な生産及び消費を解消する行動など、昆明宣言の関連措置を歓迎した。「この10年内に自然が好転する世界を実現するためには、この2つの行動が不可欠だ」