中国科学技術部によると、新時期における国の自主的革新戦略の実施および革新型国家の建設に伴い、国のハイテク産業開発区の整備は、いよいよ自主的革新を中核とする「第2次創業」の新段階に入ろうとしている。中国は、2010年までに2つまたは3つの世界一流のハイテクパークが育つことを目指している。
科学技術部たいまつハイテク産業開発センター、中関村科学技術パークなどは先般、共同で「世界一流のハイテクパーク行動プラン」を発表した。このプランでは、中国は中関村科学技術パーク、張江ハイテクパーク、深センハイテクパーク、西安ハイテクパーク、武漢東湖新技術開発区および成都ハイテクパークを世界一流のハイテクパーク建設のテストケースに指定し、今後ハイテクパークのテストケースを徐々に増やし、世界一流のハイテクパーク建設プロセスで、2つまたは3つのパークが世界で大きな影響力を持つ世界一流のハイテクパークになることを目指している。
世界一流のハイテクパーク建設の具体的目標は次のとおり。
いくつかの急速に発展を遂げている新興産業や新業態をハイテクパークの今後における発展のけん引役とし、世界的に著名な独自ブランドが育つこと。
いくつかの自国で育った多国籍企業を擁し、うち売上高1000億元以上の多国籍企業が4~5社になること。
いくつかの成長が速く、効率のよい高成長性企業が形成されること。
年間新規企業増加数がハイテクパークの企業総数の15%以上になること。
また、これらのハイテクパークには、大量のハイレベル人材、活発な金融や完璧な資金投下メカニズムを持つようになり、なかでもベンチャー投資がパーク内中小企業の主要な資金源になること。1万人あたりの特許保有数が60件を上回り、全方位の産業発展促進組織が形成され、科学技術企業のインキュベーター、科学技術企業発展のアクセルおよび専門のパークが形成されること。
メカニズム上、技術革新が活発に行われるビジネスモデルが形成され、企業主体の新しいタイプの生産部門・学校・科学研究機関連携システムが出来上がり、企業の研究・開発費投下額の企業売上高に占める比率が5%以上になること。国際化経営理念が形成され、人材、資金、技術などの資源の世界的範囲で配置できる能力が育成されること。
このほか、一流の環境を持つようになること、つまりインフラが整備され、情報ネットワークが発達し、望ましいビジネスサービス環境および国際化したビジネスルール、優良な人間居住・産業発展環境、経済・社会が協調的に発展する環境が形成されること。
「チャイナネット」2006年11月17日