もしこのお店が今後もしばらく継続または発展したら、中国の「オピニオンリーダー(人口全体の中で最も敏感に新しい流行を取り入れる層、教育水準が高く、ホワイトカラーであったり、国際的な視野をもっていたりする。)」ではなくて、次の社会世論層がこの立地に於いて、この商品をうけいれるようになってきたことを意味します。(国貿近くのお洒落な店が流行るのは、まだまだオピニオンリーダーだけに流行っているという事実しか示しません。)。 洗練されたオフィス街でもなく、付近の生活区域内でもリヤカーで茶碗を売りに来るような、数十年以上も前の「中国式長屋」が立ち並ぶこの地域で、このお店が受け入れられたとしたら「外国文化波及について中国内の次の層」にうつったことを意味します。
そして、この中国文化のオピニオンリーダーから「次の層」へのシフトについて、この都市辺縁部で見られる試金石のひとつが「Bianco Hotdog」ビジネスの成功か否かなわけです!これは実に面白いですよ!もし「白色熱狗」が成功したら、第三次産業は新しい時代に突入する可能性が高いです。
実はこれ以外にもいくつかのお店のサンプルを僕はチェックしていますが、これらは大事な中国消費者需要変化の「現象」であって、今後の第三次産業変遷とどの企業が成功するかを予見するデータサンプルなので、注意深く観察していきたいと思います!!
さて、僕は次は「白色熱狗」のパニーニを食べてみようかな!と思います。ふふふっ♪
(中川幸司 アジア経営戦略研究所上席コンサルティング研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月29日