昨日、北京では珍しく夕立があり(本当に急でした!)、びしょ濡れになってしまいました! 日本だと夏場の夕立が多い時期など、いつでも雨が「くるぞ、くるぞ!」という危機感があるのですが、北京だとどうも気が緩んでしまって、今流行の「想定外・・・」という言葉を使いたくなります(笑)。
でもこの日本のジメッとした天気、イギリスのどんよりとした天気、そして、スペインの突き抜けるような明暗のきっちりした天気、中国内陸のカラッとした天気、それぞれですが、まさに天気がその国民性と文化をかたちづくってきた、という意見は、とても納得がいくようなきがしますね。
文化については、以前にこの『情熱的な羅針盤』でも僕の考えを少し書いたことがありますが、言語、宗教、民俗などなどに差異ないということは大きな要素です。そして、それだけではなくてやはり天候って文化に重要に作用するなんだなぁと「生活実感」としていつも思います。日本のあのジメーっとした雰囲気が、日本の「内にこもる文化」を物理的に生み出しますし(みんな雨の日はなるべく外に出たくないでしょう)、開放的な人間関係よりも粘った関係を好みますし、そんな慣れ合い的な人間関係がある時は優柔不断という組織制度になることもあれば、高度な助け合いの精神をうむことにもなるんだだと僕は思います。短期の旅行であっても、いろんな国に住んでいると、なにかその気分になってくるのはこの天候のせいでもあるでしょうね。
今日はお店をご紹介します(笑)! 最近中国の僕の住んでいる近くにホットドック専門店がオープンしました。その名前は「Bianco Hotdog:白いホットドッグ」イタリア語で「白色」の意味からのネーミングだと思いますが、これにはとても驚きましたっ! というのも、このお店が北京朝陽区(北京市内の商業中心地区)のお洒落なお店などの中に新しく出来たのならばまだしも、その周囲にあるお店が中国式の昔ながらの、成都小吃(中国式庶民派の軽食屋)、饅頭屋(こちらも中華マンを扱う軽食屋)、冷飲店(街角タバコ屋・駄菓子屋)の並びに出現したんですよ!
しかもお店から少し離れてもオフィス街のようなところではなく、「中関村」という日本で言えば昔の秋葉原ラジオ街のような雑多で小さなパソコンパーツを売るお店が集積している地区なんです。もちろん、この付近に多く見られる飲食店も極めて伝統的な中華料理のお店がほとんどの地区です。そこにあらわれた「Bianco Hotdog」、うーむ・・・これは、先進的なマーケティングの結果なのか、それとも行き過ぎた西洋かぶれなのか、出資者や経営者が中国人なのかその他の国の人なのか、とても気になりますねぇ。