「中日青少年友好交流年」のイベントの一つとして、11月10日から19日にかけて、中華全国青年連合会副主席芦雍政氏を団長とする中国青年代表団第3陣の約300人が日本を訪れた。神奈川、愛知、長野、京都などを訪問、環境、農業、福祉などの分野の施設を見学、また日本の若者との交流会やホームステイに参加し、中日文化の違いを経験した。
「合宿」とは?
12日に東京で「中日青少年友好交流年」の閉幕式に参加した中国青年代表団A団は、その後、横浜や鎌倉などを訪問し、15日には静岡県の富士箱根ホテルに宿泊して、日本の若者と合宿することになった。
合宿と聞いて中国の若者は、「日本の若者と同じ部屋に泊まり、夜遅くまで話し合うのだろうか。私は日本語もできないし」と心配していたが、夜のイベントが始まり、合宿は中国語の「集訓(集団訓練)」の意味だということがやっと分かった。同じ漢字だが意味が全く違う。
「自分でお金を出してお酒を飲む?」
自己紹介と簡単な交流を行った中日の若者たちは、ホテルの広いレストランでスパゲッティーを前にして、司会者の合図を待っていた。しかし司会者は、「このチャンスを活かして十分に交流してください。レストランにはお酒がありますのでどうぞお飲みください。1本850円です」と言った。
それを聞いて、日本の人は特に反応しなかったが、何人かの中国の人は不思議な表情だった、それは不満の気持ちと解せないという顔だ。しかしそれも話し合ううちに敬意を抱くようになった。
「自分でお金を出してお酒を飲むなんて。私たち中国人だったらお客さんを持てなす時は絶対そんなことはしません。きっと最高のお酒を出して、酔うまで存分に飲んでもらいます」
「海外のお客さんを招待するときは見栄を張りすぎでぜいたくすぎる。晩餐会での指導者のあいさつも長すぎるし…」
「日本人のこういうやり方だと節約できる。私たちも学ぶべき」
見栄を張らないこのもてなしは、横浜でもそうだった。14日の夜、A団の一部の団員は夕食をパーティーに変え、お酒を飲むことを提案したが、日本側のガイドの森下さんは、「私たちの予算は限られています。すみませんが皆さんにお酒を提供することはできません」と言った。結局、中国側の団員はそれを理解し、自費でお酒を飲むことにした。
教育についての討論:細部と巨視的
両国文化の違いは、教育問題のグループ分けの討論でも明らかだった。
中日の若者は15日に7つのグループに分かれ、両国の教育について検討した。双方が提出した教育に関する内容は、日本側は学校の近くにスポーツ公園を建てる、就職の課程を加えるという細部に注目するものだったが、中国側は大きな角度から、革新、国際化、独立性、予算の増加などの問題を挙げた。
面白いのは、中国の若者が広い視点での教育計画を話していた時、「日本の教育思想はどうですか」と日本の若者に尋ねたが、答えは「知りません。日本には教育思想がありません」だった。
「チャイナネット」2008年11月27日