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日本人の男性は苦労が多く中国の男性は気楽?
発信時間: 2008-12-26 | チャイナネット

「男性でいるのは大変」だといつも男性は言い、さらに「中国の男性でいるのはもっと大変」と叫ぶ。では海を隔てただけの日本の男性はどうなのだろうか。北京に駐在する日系企業代表の伊藤一さんは日本の男性についてこう話す。

転職への異なった考え方

中国では5年間に何度も転職を経験している男性は、積極的でより高い目標を追求し続けていると思われるし、本人もこれをキャリアとして、新しい仕事を探す資本としている。

しかし日本の場合、ある会社で2年働いて転職すると根気がないと思われ、新しい会社に入っても昇格できない。これは年功序列を重視する日本の企業だからだろう。

会社に入って一生懸命働いていれば、自然に昇格のチャンスもあり、収入も年齢とともに増えていく。業績が先輩を上回ると、子会社に移動させられ管理職になるのが普通だ。もし努力もせず、同期に入社した同僚が昇格し続ける中で、自分だけが昇進しなければとても恥ずかしいことで、会社だけではなく社会でも笑われ、奥さんの不満を買い離婚されることもある。

家庭からのプレッシャー

中国の男性たちは日本の男性に比べずっと気楽で、プレッシャーも少ないだろう。

日本では70%の女性が妊娠すると家庭に入り、出産や子どもの教育に専念する。子どもが小学校に入ると、仕事を探し始める女性も多いが、看護婦など特殊な職業のほかは、以前のように高収入の仕事を探すことは難しい。そのため男性の収入は一家を支えることになる。

仕事で成功しない男性は、経済的地位や社会的地位を失うだけでなく、家族にも大きな影響を与えるため、日本の男性たちは必死で働かなければならない。

「チャイナネット」2008年12月26日

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