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2009年、変わる日本のゆくえ |
発信時間: 2009-01-16 | チャイナネット |
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上海交通大学日本研究センター主任 王少普 日本の人々は昨年、世相を漢字1字で表す「今年の漢字」に「変」を選んだ。今年も、日本は「変」で形容される局面から脱却できないばかりか、その変化はさらに大きくなると見られる。 関連ニュース: 対米関係と対外政策の調整での変化 米国では今月20日に、バラク・オバマ氏が大統領に就任する。今回の大統領交代は危機的な状況下で行われる。つまり、米国に端を発した世界金融危機は依然として継続しているほか、ブッシュ大統領のイラク政策により、米国は重い負担を強いられ、安全保障戦略の調整に迫られている。
このような危機的な状況下で、日本の戦略の中に「世界の多極化」というキーワードが頻出し、「米国は少なくとも今後10年から20年の間、超大国の地位を取り戻すことは困難である」との見方すら出ている。これに対し、米国のイラク攻撃が順調に進められていた頃、日本の防衛白書は、「国際関係は米国を中心として新たなものになりつつある」としていた。こうした日本の姿勢を比較してみると、米国の地位および国際的な戦略態勢に対する判断に、重大な変化が起きていることがわかる。この大きな変化が、日本の対米関係ひいては対外政策全体の調整に、影響を与えるのは必至だと考えられる。
混沌とした政局の変化 今年9月、衆議院は任期満了を迎えるが、政局はさらに波乱含みの展開となりそうだ。民主党の小沢一郎代表は、「政権交代を実現し、政治を変える」と国民に訴えている。一方、自民党内部では、足並みの乱れが表面化している。昨年末、衆議院議員の渡辺喜美元行政改革担当大臣が、民主党が提出した衆議院解散要求決議案に賛成票を投じた。また、山崎拓元党副総裁と加藤紘一元党幹事長が離党し、新党結成を目指すとの情報も伝えられている。 |
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