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経済危機の下、「文化力」で国民の自信を堅持する日本
発信時間: 2009-04-02 | チャイナネット

▽日本人の国に対する自信の源は文化的自信にある

実際、日本経済は近年景気悪化に苦しんでいる。一方で日本政治の求心力は小泉純一郎氏が首相の座を退いた後に下降傾向にあり、相次ぐ内閣の支持率低迷で、2人の首相が辞任した。私が知っている日本の国立大学に通う友人の中には、政治を悲観視し、「政治不信」を語る人が少なくない。このような情況の下、日本人の国に対する自信の源はどこから来るのだろうか?私は、そこに文化的自信が大きく関わっていると認識する。

日本経済の吸引力は低下していても、世界中で日本語を学び、日本に留学する外国人学生の数は依然として増加傾向にある。私と一緒にサマーコースに参加した学生の中には、米国・英国・カナダ・シンガポール・マレーシア・インドネシア・フィリピン・トルコなど実にさまざまな国の学生がいた。どの学生も日本のマンガ・アニメ、ゲーム、テレビドラマ、音楽などの流行文化に深い関心を抱き、よく知っている日本の有名スターを語る学生も珍しくなかった。日本の「文化力」は今や世界中で若者の「憧れ」となっているのだ。

麻生太郎氏は首相就任前、「マンガの力」と題した有名な講演を行ったことがある。麻生氏は、日本が世界を今後リードしてゆくのは経済力ではなく、「文化力」であると指摘した。とりわけマンガを象徴とする日本独特の流行文化は、自国の魅力を世界に伝える日本のイメージと成りうる。「文化力」に賭ければ、日本は世界で存在感を失うことなく、世界中により日本の存在を認識させることができるだろう。

「人民網日本語版」2009年4月2日

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