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まほらまの南京生活:小学生時代は作文が大の苦手
発信時間: 2009-05-04 | チャイナネット

◇クラス全員の長所を作文に◇

あるとき、「写作」の授業で、クラス全員の長所をそれぞれ書くように「私の級友はこんなに素晴らしい」という題を出した。この題を思いついたのは、2006年4月5日の毎日新聞夕刊コラム「しあわせのトンボ」で、近藤勝重記者が次のような内容のことを書いていたことがヒントになった。

「こころのチキンスープ」という本で読んだ米国ミネソタ州の私立中学部での話を紹介していた。

「先生のヘレンは数学の授業に一息入れようと、生徒に紙を渡し、友だちそれぞれの良いとこを書かせた。そして一人一人のリストを作り生徒に渡すと、教室中に驚きの声と笑顔が広がった。」「しかしそのことも遠い思い出のひとコマとなっていたある日、ヘレンの元教え子だったマークの悲報が届いた。ベトナムで戦死したのだ。」

葬儀に参列したヘレン先生は、マークの両親から、当時クラス全員がマークの良いところを書いたリストを見せられた。死んだ時も身に着けていたという。参列したほかの教え子たちも、それぞれ“宝物”として持っていた、という内容だった。「『あなたの長所』宝物」の見出しで、小学校時代の思い出話に触れ「子どもはよいところをほめられると、人に感謝し、好意を抱くようになる」との主旨である。

私も同じ手法を真似た。長所の表現は、具体的に何がどのように素晴らしいのかを書くように注文した。学生はこんな作文の題を出されたことがなかったので、黒板に題を書いた時、「え~っ!」と驚いた。級友の中には当時、日本に留学している学生もいたが、その人たちについても書くように指示した。

 

◇学生の個性が一目瞭然◇

学生が書いたものを、私もヘレン先生にならって、学生一人一人の長所をリストアップした。この作業は意外に時間がかかった。1人分をまとめるのに、1時間以上にもなった。20人あまりが書いた長所を、1人ずつ拾い上げてまとめてみると、その学生の個性がはっきりと見えてきた。リストアップしたそれぞれの「素晴らしさ」を学生に返却したとき、学生はまた「え~っ!」と驚いた。まさか、こんな形でまとめられるとは思っていなかった。読んでみると、級友が自分をどのように見ているのか、一目瞭然だった。

▽心優しい人で、他人を思いやって、いつでも友達を助けてくれる。▽みんなのお姉さんのようで、優しく我慢強い。みんなに信じられていて、良妻賢母の卵のようだ。▽朗らかで話し方も笑い声も大きくて、その楽しげな気分に人々は釣り込まれます。▽出身地と関係があるのか、威勢がよく度胸もあり、「梁山泊」の豪傑みたいな男一匹のような人だ。▽素朴で純潔な人だ。いつも笑っていて、眉をひそめた顔を一度も見たことがない。▽賢い女の人だ。夢を持って一生懸命頑張っているのは、われわれが見習うべき手本である。▽美人で笑顔がまぶしい。歌も人柄も素敵でスポーツも素晴らしく、勉強もできる。▽見た目には冷淡のようだが、クラスで一番優しい人で、貝殻の中の真珠のような人だ。▽向日葵のような笑顔を持ち、天真爛漫な性格で楽観的な女性だ。▽いたるところに生えるスギナのように粘り強く、好奇心と探究心の強い持ち主だ。▽困難を恐れない開拓精神のある人だ。▽気配りが行き届いていて、男性には憧れの女性だ。▽クラスで一番繊細な性格で、親切で、いつも姉のようにみんなの世話をしている。▽クラスの中で、一番男らしい男です。▽優しくて責任感があり、将来、必ずよい主人になると思う。▽詩歌が好きな親孝行な人である。▽おしゃれで色っぽい昔風の女性といえる。▽兄みたいに私たちの世話をしてくれる。▽クラスの太陽である。悩みなどは彼女と無縁のようだ。▽部屋の片付けも料理もうまいし、将来、きっといい奥さんになるだろう。▽母性にあふれ、いつも優しくカーネーションのような人だ。

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