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日本に浸透し始めた中国の「ソフト・パワー」 |
発信時間: 2009-05-12 | チャイナネット |
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日本の麻生太郎首相が先月末、わずか30時間のとんぼ返りの中国訪問で、映画「非誠勿擾」の馮小剛監督と面会し、その半分以上のシーンが北海道を舞台にしており、日本だけでなく日本観光のPRにもなったことを口を極めて讃えるという、注目すべき一幕があった。これを注意深く見るならば、中華文芸の氷山の一角である中国映画が日本の首相の関心を呼ぶことができたのは、中国の「ソフト・パワー」が日本に浸透し始めたことを示すものといえよう。「日本華僑新報」が伝えた。
文化価値の感化力はその国の「ソフト・パワー」の重要な構成要素だ。実際のところ、中国文化はかつて、さまざまな面において、日本社会の発展に多大かつ深遠な影響をもたらした。漢字を介した仏教・儒教の吸収から、中国の水稲栽培技術の導入による日本の農業生産方式の根本的な転換の推進まで。日本の財界人がビジネスの経典とみなす「孫子の兵法」から、日本社会で人気の「三国志」や「水滸伝」などの中国映画まで。中日でテキストの異なる李白の詩「静夜思」から、中国の演芸に変化した日本の忍者まで。これらはいずれも、中日文化交流史の凝集された、輝ける歴史的証人だ。
近年来、中日両国の文化交流は深いレベルで進行している。人々は、日本社会と密接に関係するテレビCMに、中国映画・テレビのスターの顔がほぼ毎日のように映し出されることに気づき始めた。大塚製薬の機能性飲料のCMで上戸彩と共演した成龍(ジャッキー・チェン)、日本の化粧品メーカーの顔として和服を着た莫文蔚(カレン・モク)、日本の人気女性歌手・浜崎あゆみに代り化粧品「AUBE」の顔となった上海籍の香港歌手・陳慧琳(ケリー・チャン)などだ。
全く誇張抜きに言って、日本ではほぼすべての都市、すべての細部において、今や流行文化の要素に満ちた中国「ソフト・パワー」の跡を見ることができる。過去の歴史において中国文化の「ソフト・パワー」が日本に入った時は、その多くが遣唐使のように日本人が自発的に導入し、自ら消化したものだったが、現代では中国が積極的に主導して、日本に「売り込んで」いるのだ。
私たちは、日本の福田康夫前首相が訪中の際、孔子の故郷を訪問する様も目の当たりにした。そこは中国文化の「ソフト・パワー」の発祥地といえるが、伝統的要素の方が多い。今回麻生首相が北京で馮小剛監督と面会したのは、中国文化の「ソフト・パワー」の一側面への称賛と承認であり、流行的要素に充ちたものといえよう。前者は日本社会の政治・思想・制度などに深遠な影響をもたらしたのであり、このため日本の首相が見たのは確かなものである。後者は現在の日本の観光業界、景気回復、人的交流にとって非常に有益であり、このため日本の首相は感謝の気持ちを伝える必要があったのだ。
中国人が「ソフト・パワー」を重視し始めた頃に、麻生首相が馮小剛監督と面会したことも、人々にとって有益な啓発となった。日本で初めて頭角を現し始めた、現代中国の流行文化の要素が詰まった「ソフト・パワー」としては、「相看(あいみ)て両(ふた)つながら厭(いと)わざる」が必要だ。つまり、妥当な方法で日本社会に積極的・主導的に浸透することを図り、こうした「ソフト・パワー」が日本の「仕上げの筆」を引き寄せることを積極的に図り、こうした「ソフト・パワー」が日本社会の「石を金に変える改良」とマッチするようにする方法を真剣に考えることで、中日関係の前進を促進することだ。 「人民網日本語版」2009年5月12日 |
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