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第2回 四川被災地に小学校を寄贈する建築家迫慶一郎氏
発信時間: 2009-05-12 | チャイナネット

3、「鳥の巣」の評価

――北京にはここ数年、「鳥の巣」や「国家大劇院」などランドマーク的な個性のある建築物が建てられているが、今後、こうした大きなプロジェクトへの参加について考えているか。また設計のコンセプトについて。

建国門外SOHO

毎回作るべきものが違い、コンセプトも毎回違うというのが自分のスタイルで、その敷地に建てられる建物がどういう役割を担うのかということをまず考えます。

建築を依頼された時、ランドマーク的なものにするよう言われたことがありますが、もしその地域に本当にランドマークが必要だったら、ランドマーク的な建築にします。最初から派手なものを作ろうと考えているわけではなく、それぞれのプロジェクトの中で、どう設計すればこのプロジェクトが一番成功するかという考え方からスタートするのです。ですから結果的には派手なものになるかもしれないし、すごく落ち着いた形になるかもしれない。

「鳥の巣」は評価しています。オリンピックに合わせて作られた建物ということと、とても特徴ある建築であるということです。中国の13億の人たちにとって、オリンピックが行われた場所があの建築だったという認識も強くなり、もし普通の建物で個性のない建物だったら、みんなオリンピックに対して、気持ちや熱情がそんなに高まらなかったと思います。

建築というのは、ある時、ある目標など、ただ単純に機能だけを考えるのではなく、それ以外の役割も担うことがあると思います。ですから「鳥の巣」はそういう意味で、中国13億人たちの心を一つにする形として十分に機能したと思います。

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