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中国人作家の日本訪問記日本官僚に見た中国的要素
発信時間: 2009-05-13 | チャイナネット

名前の由来は『論語』

岡田さんの随員であった1970年代生まれの村島郁代さんは、「郁代」の「郁」は父親が『論語』から取ったものであり、妹の「文代」という名前も『論語』に由来していることを話してくれた。私が「郁郁として文なる哉」と諳んじると、顔をほころばせた。

 

私の友人の盧さんはこのことに感慨を覚えていた。1970年代というと、中国はまさに「批林批孔運動」が盛んな時期であり、全国各地に「打倒孔老二」(打倒孔子)の嵐が吹き荒れていた。しかし日本では、中国の伝統文化を愛する一人の父親が娘二人に『論語』に由来する優美な名前を付けていたのだ。

 

理性的な心配とかすかな失望

次の日の午前、外務省で座談会が催された。日本側の参加者には、昨晩お目にかかった岡田さん、村島さん、大友さんのほか、中国大陸部の集団性事件を専門的に研究している久保義人さんが加わった。座談会の主な内容は、近年、中国大陸の改革・開放の歴史を研究している盧さんによる改革・開放の過程における重大事件と研究成果についての紹介であった。

 

紹介が終わると、日本側の質問は次の一点に集中した。今年は、新中国成立60周年、「五四運動」90周年、チベット民主改革50周年、そして金融危機後の重要な一年であるが、中国大陸で社会動乱が発生する恐れはあるか。

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