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小沢氏辞任は日本の政界に何をもたらすか
発信時間: 2009-05-13 | チャイナネット

日本最大の野党・民主党の小沢一郎代表が11日午後5時、突如辞任を表明した。「日本新華僑報」は12日、この辞任が日本の政界にもたらす影響を分析した記事を掲載した。以下はその抜粋。

 

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実は小沢氏は、公設第一秘書の大久保隆規容疑者が政治献金スキャンダルで、東京地検特捜部に「政治資金規正法」違反の疑いで逮捕された3月3日の段階で、特に小沢氏の事務所が捜索された同4日の段階で、すでに辞任すべきだった。だが小沢氏はそうしなかった。

「政界の壊し屋」の異名を取る小沢氏にしてみれば、この時期に任を辞して去ることなど全く望んでいなかった。自らが率いる民主党の支持率が右肩上がりに上昇するのを目の当たりにして、「麻生丸」が深みにはまり汲々としているのを目の当たりにして、自らが夢見、追い求めてきた理想である二大政党による政権交替がまさに実現しようとしているのを目の当たりにして、民主党の脱皮に伴い、自らの政治人生における最後の首相に選出される、あるいは再び背後で首相を指名する機会が生じようとしているのを目の当たりにして、小沢氏はどうあろうと辞任を望んではいなかった。

ましてや小沢氏にしてみれば、公設第一秘書・大久保隆規のいわゆる政治献金スキャンダルは、大したことではない。田中角栄、金丸信、竹下登といった「日本政界の大物」が遺した「金権政治」の遺産であり、「慣行」に過ぎないのだ。

だが今回小沢氏は政治的判断を誤った。政界のライバルである麻生太郎首相は、一族が上場企業を持つ閣内唯一の人物であり、政治資金を集めずとも自らの潤沢な資金で政治を行うことができる。小沢氏の「慣行」は、叩かれる致命的なアキレス腱となった。

日本では昔から「女と金は政治家の命取りとなる2大問題」と言われる。昨年12月、日本の週刊誌が小沢氏が女性秘書を愛人にしていると報じたが、小沢事務所は「事実無根」として踏みこらえてきた。こうしたゴシップでは小沢氏を倒すには足らないと思っていたところに、今年3月の公設第一秘書・大久保隆規容疑者の逮捕が起きた。「女性スキャンダル」と「金銭スキャンダル」の両面攻撃に、世論の変化が加わり、70%の人々が小沢氏の総選挙への参加に不賛成と答えるに至り、小沢氏は最終的に辞任することとなった。

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