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科学技術面での人材交流 日本が保守政策を反省
発信時間: 2009-06-12 | チャイナネット

日本政府は2日の閣議で、2008年度の「科学技術白書」を決議した。白書では、科学面での「内向き思考」や保守傾向を指摘しているほか、今後の科学分野における国際競争の中で時代に取り残され、中国に追い抜かれるとの懸念が示された。「中文導報」が伝えた。

 

白書によると、日本が独自の研究開発能力を維持・強化するには、優秀な研究者の確保が極めて重要であり、少子化と高齢化が進む今日、海外からの優秀な人材の獲得がより一層重要になるが、日本では外国人研究者の受け入れが低調で、留学生受け入れ10万人計画は達成したものの、他国に比べると留学生の受け入れが非常に低調だ。主要先進国を例に挙げると、科学・工学系の博士号を取った学生のうち、米国と英国は40%が外国人であるのに対し、日本はわずか10%にとどまっている。

 

2007年に主要先進国が受け入れた留学生数を比較すると、米国が58万3千人、英国が37万6千人、フランスが26万3千人、オーストラリアが25万1千人、ドイツが24万6千人、日本が12万4千人と、これらの国の中で最も少なかった。ちなみに中国は16万3千人だった。

 

受け入れた外国人研究者についても、形式的な傾向が見られる。日本の大学が受け入れている外国人研究者は増加しているものの、その多くは30日以内の短期的なもので、本格的な研究と交流ができる長期派遣は増えていない。

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