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大平正芳氏の孫、「中日関係は合格点で推移」
発信時間: 2009-10-27 | チャイナネット

北京日本学研究センターと日本の大平正芳記念財団が主催した「大平正芳元首相生誕100周年記念シンポジウム」が24日に北京で開かれ、中日両国の専門家は大平元首相の中日両国の外交関係を発展させる上での貢献や影響、両国関係の今後の見通しなどについて討論を繰り広げた。

開幕式では、まず大平元首相の孫で大平記念財団代表の大平知範氏が以下のように述べた。「祖父の大平正芳は1980年に亡くなりましたが、祖父の政治家としての最後の10年間は、日中の国交正常化と両国の友好関係の促進に注がれました。そして常々『お互い隣国同士、未来に向かい付き合ってゆくには、かなりの努力と忍耐が双方に求められる』と申していましたが、30年近く経った今、両国の関係は多少の摩擦は別にして合格点で推移しており、祖父の望みに沿ったものではないかと思われます。2010年3月12日は祖父の生誕百年です。本日の国際シンポジウムの開催を誰よりも一番喜んでいるのは、祖父の大平正芳だとと思います。また孫の私が日本学研究センターに来て、年々交流を深めているのを、祖父もあの世で目を細くして喜んでいることと思います」

「大平総理記念論文賞」を授与する大平知範氏(右)

 

「大平総理記念論文賞」の表彰式に出席した大平知範氏(中)と中華日本学会の劉徳有名誉会長(右から2人目)

 

進行役を務めた北京日本学研究センターの徐一平主任は同センターと大平氏との縁について「大平先生は1979年12月に訪中した際に中国政府と『中日文化交流協定』に調印しましたが、その中には『中国日本語教師トレーニング・クラス』のプロジェクトが含まれていました。そのクラスの開設は大平先生の遠見達識によるもので、第一期からみんな親しみを持って『大平学校』と呼んでいます。この『大平学校』は、今、私たちのいる北京日本学研究センターの前身です」と語った。現在このセンターの図書館の入り口には大平元首相の展示コーナーが設けられ、大平氏の使用した眼鏡などが展示されている。

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