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中日の海軍、交流深める「未来の指揮官」たち
発信時間: 2009-11-09 | チャイナネット

「みなさんは1日にいくつの授業を受けますか?自習時間はありますか?」「中国軍にもわれわれのような幹部研修学校はありますか?」「沖に出る機会は年に何回ありますか?」----。

中国海軍の「海の大学」と称えられる練習艦「鄭和」が5日に、江田島にある海上自衛隊第1術科学校の港にゆっくりと入港を果たして以来、このような質問が絶えず交わされている。質問をしているのは、中日海軍の「未来の指揮官」だ。「中国新聞網」が伝えた。

鄭和は就役22年で、学生実習、軍事訓練、外国訪問などの重要任務を計200回余り達成し、総航海距離は28万海里を超えるなど、中国人民解放軍海軍の多くの記録を打ち立てた。

10月26日の旅順出港時、鄭和には日本から来た特別な学生2人も乗艦していた。10数日間の航海の間、彼らは中国側の学友と共に「全員、全行程、全方位、全力」の原則に従い、海図プロット、天文観測、地理観測といった航海関連科目の訓練を成し遂げた。中日の学生は途中で8-9級の強風にも遭った。6メートル近くの大波が海面にうねり、艦艇が20度以上揺れる悪条件の中、共に助け合って、困難を乗り越えたのである。日本の学生が中国の軍艦で訓練を受けたのは、これが初めてだ。彼らのすばらしい働きは、中国側の教員や学生の称賛を勝ち取った。

その交換として、鄭和が江田島に入港した後、中国側の学生2人が、日本軍学校の学生寮に入寮した。その後の2日間、彼らは日本側の学友と、食事、生活、学習を共にし、日本軍学校の生活の神秘のベールを少しばかり開いた。中国海軍が日本軍営に学生を滞在させるのはこれが初めてだ。流暢な英語、厳格な紀律、確かな専門技能。中国の若者2人も、同様に日本側の教員・学生に親指を立てさせた。

これほど多くの若い学生が集まると、一体どんな話をするのだろうか。「勉強の話、生活の話、人生の話ですよ」。大連艦艇学院4年の学生2人は、東北の若者特有の率直さで答えた。「どちらも海軍で、年齢も同じくらいなので、勉強の内容や余暇の過ごし方も似ています。サッカーや、ジャッキー・チェンのカンフー映画が好きなのも同じです」----。

今回の航海の指揮官を務める中国海軍の劉毅・副参謀総長は、中日の学生の熱烈な交流を前に、感慨の念を禁じ得ない。青年は素晴らしい未来を代表しているのだ。中日の学生は今回の近距離での接触を通じて、相互理解・相互信頼を深めた。まさしく、その艦名「鄭和」のように、今回の航海は真の意味において友好と平和の使者となったのである。

「人民網日本語版」2009年11月9日

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