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中国進出狙う地元中小企業へ山内所長がアドバイス
発信時間: 2009-11-30 | チャイナネット

――今年の7月に中国人観光客の個人ビザが解禁されてから、宮城県を観光する中国人の数が増えていますか。また今後も観光誘致にもっと力を入れる予定ですか。

外務省の話では10月までの個人ビザ発給件数は北京、上海、広州を合わせて5000人を超える状況です。そのうちどのぐらいの人が宮城県へ訪問したのかについてはまだ明確なデータがありませんが、今後、中国各地からの個人ビザによる旅行者が増え、行きたい場所に行って比較的豊かな観光等を楽しめるようになるのは間違いないと思います。

宮城県も少しずつではありますが、機会をとらえて宮城を知ってもらう活動をしています。魯迅先生が勉強された東北大学や、日本三景の一つ松島、日本でも有数の美しい都市仙台はもちろん、桜の花見とスキーや温泉を同時に楽しめる旅行や、先にお話した自慢の米や魚を知ってもらい、中国の皆さんにも直接この良さを体験してもらえることを願っています。

白石城の桜
 

 松島の花火大会

――事務所を大連にした理由と、大連に来てから感じた中日間の交流情況について。

宮城県は魯迅先生が学ばれた仙台市を有する県として、もともと中国と縁がある土地です。現在、友好関係にあるのは吉林省ですが、吉林省との交流の発展に期待をしつつ、同じ東北にある大連を選びました。大連は比較的日本人居住者が多く、かつ実際に宮城県からの企業進出があり、大きな港湾都市であることから、東北全体の玄関口とも言われます。現在事務所の運営を一緒に行っている岩手県の存在も後押しとなりました。

特にビジネスの面における日中の交流がここまで深いとは、日本にいる時は感じることがでしたが、あらゆる分野において日中の相互理解や協力無くしては、当面の発展は語れないと思っています。文化や教育など、産業面以外の交流も、結局は人々の相互理解を深めることとなり、産業面の協力強化につながっていきます。地味と思える、または時間がかかると思わることにも協力したいと思っています。

 

――大連の生活が日本と特に違っているところはどこですか。

気候風土や衣食住、言葉や文化などいろいろありますが、個人的には、入浴の習慣です。日本は良質の水が安価に手に入るせいか、ほとんどの家庭に普通に浴槽があり、毎日首までたっぷりお湯に浸かって1日の疲れを取りますが、大連ではシャワーが中心なので、何となく疲れが取れていないような感覚があります。こちらに来て習慣の違いと水が豊かであることの有難さを改めて知りました。

(一部の写真は宮城県大連事務所が提供)

「チャイナネット」 2009年11月30日

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