中国国家林局と日本国際協力機構(JICA)は北京で29日、「人とトキが共生できる地域環境づくりプロジェクト」についての討議議事録調印式と記者会見を行い、中日の関係者10人余りが出席した。
このプロジェクトは今年4月から、陝西省の洋県と寧陝県、河南省の董寨自然保護区でスタートする。主な実施内容は、トキとトキを取り巻く自然環境や社会環境の情報の整備、トキの野生復帰を行う体制の整備、住民参加型のモデル事業の実施、自然環境保全に関する環境教育だ。
討議議事録に調印する国家林業局国際協力課の曲桂林課長とJICA中国事務所の山浦信幸所長
議事録によると、日本側は4億5000万円の資金援助を提供するほかにも、鳥類保護や飼育、訓練技術、環境教育などの分野で専門家を派遣し、中国人研修員の受け入れや資機材を提供して、トキの種群の拡大に全面的に力を尽くす。このプロジェクトの終了は2015年3月を予定している。
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