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人とトキが共生できる地域環境作りに中日が協力
発信時間: 2010-01-29 | チャイナネット

絶滅危惧種として世界自然保護連合(IUCN)のレッドリストに入っているトキは、世界的にも重点保護の鳥である。1985年に行われた中日野生鳥獣保護会議では、トキの保護増殖に関する中日協力が合意され、それ以降、中日両国はトキの保護増殖に関する協力を実施してきた。今までに中国は繁殖用トキ3羽を日本に提供したほか、中国の指導者たちが訪日した際には5羽のトキを贈呈している。双方の協力で日本のトキの数はある程度まで増え、今までに2回ほど野生復帰の活動が実施された。

JICA中国事務所の山浦信幸所長はこう語る。「絶滅が危惧されている種を、人工繁殖して野生に復帰させることは世界的に見ても非常に困難な事業で、成功した例もあまり報告されていない。しかしトキについては日中双方の真剣な取り組みにより、一時は10数羽まで減ったトキが現在では1500羽以上に増え、野外のトキも800羽以上に増加するという目覚しい成果が現れた。しかしトキの保護への取り組みはまだ足りない。日本で野生に復帰できたトキはほんの数羽で、中国でも野生のトキが生息している場所は陝西省の洋県や寧陝県といったごく限られた地域だ。もし鳥インフルエンザなどが発出した場合にはトキが激減するという事態にもなりかねない。そのため日中が協力してトキの生息地を拡大していこうというのが今回のプロジェクトの狙いだ」

国家林業局国際協力課の曲桂林局長は「中日両国が野生動物に関する分野で協力を繰り広げることは、中日だけではなく世界にも大きな影響を与えるに違いない」と述べた。

「チャイナネット」 2010年1月29日

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