チャイナネットが3月16日に掲載した「『ザ・コーヴ』で日本のイルカ漁の実態が明らかに」という記事に対して、読者の宮田聡美さんが意見を寄せてくれた。主な内容は次の通り:
日本のイルカ漁を題材にした記録映画「ザ・コーヴ」の記事を拝読し、全く”青天の霹靂”でした。クジラのことは知っていましたが、イルカ!?一体どうして?
子供の頃「イルカのフリッパー」とかいう外国ドラマを見ました。「フリッパー」という名のイルカと人間の家族との友情を描いたとても感動的な・・・。ですからイルカを食べるなんて、全く想像つきません。
それに私の認識では、日本人のタンパク源としては、牛、豚等の家畜肉類の他に伝統的な豆類で十分賄えるはずですから、最早クジラなど捕って食べる必要など全くないし、ましてやイルカなど・・・。いかなる合理的理由も存在しないと思うのですが。
仮に伝統的にイルカ漁で生計を立てている人々が一定数いるとして、彼らの”組織票”とやらが政権にとって不可欠だとしても、これほどの国際的非難を受け、国のイメージを損なうくらいなら、政府で援助して稼業転換してもらうことだって不可能ではないでしょう。こういう場合、一部の人々の権利(生存権などという差し迫ったものではなく、補償と代替が可能な権利)、ましやて嗜好などという次元ものは、より大きく且つ高次の公的利益に服するものだと思います。
もちろん、日本政府がこうした利害や理屈を理解していないはずありませんから、それでもこれ程固執するのは、きっと他の”人に告げることができない”理由があるのでしょう。敢えて”下種の勘ぐり”をしますと、かつて「七つの海を支配」した大英帝国のような「海洋覇権」といってものでしょうか。何と行っても日本人は事前に精密な調査をするのが好きですから。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年3月19日