日本のメディアの報道によると、中国政府は29日、麻薬密輸罪で死刑判決が確定している日本人男性の死刑を執行する方針を日本側に通告してきたという。実施されれば、日本人対する執行は1972年の中日国交正常化以来、初めてになる。
共同通信の30日の報道によると、中国側は4月5日に死刑を執行する可能性があるという。日本の外交関係者の話では、この男性は2006年9月に遼寧省大連市の空港から覚せい剤、約2.5キロを日本に密輸しようとして逮捕され、2008年6月に行われた遼寧省大連市中級人民法院の一審では死刑判決が言い渡されたが、去年に行われた遼寧省高級人民法院の上訴審ではその訴えが退けられ、一審判決が支持された。報道によるとこの男性以外にも麻薬密輸罪で死刑が確定している日本人は3人いるという。
日本の平野博文官房長官は記者会見で「中国の司法の問題だから、日本がけしからんと言う問題ではない」と述べ、暗に中国政府に対して懸念を示したが、死刑執行の中止を要求することはない。鳩山由紀夫首相も30日午後、「このようなことになるのは大変残念だ」と遺憾の意を表している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年3月31日