「外国人が日本人の輪に溶け込むのは難しい」

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発信時間: 2010-03-24 09:49:49 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

新華社東京分社前社長 冮冶

中国人社員が見た日本企業(1)

「外国人が日本人の輪に溶け込むのは難しい」

「日本の会社で、中国人社員が感じている最大の悩みは孤独です。この孤独は言葉にできない程です。努力すれば消せるというものではありません。」

潘氏が水力発電所の工事設計に従事するこの会社に来てから、既に長い月日が過ぎた。彼は、周囲の同僚の日本人とは、いまだに腹を割った交流はできないと言う。「島国で単一民族のせいでしょうか、日本人が他の民族を受け入れる度量の広さは、他の民族に遠く及びません。」

「日本社会は1つ1つの集団から成っています。各個人が異なる団体に属しており、会社の社員は皆、小さな派閥を作っています。」潘氏はこう語る。「例えば、同期入社の女性社員が6人いるとします。この6人は同じ経歴を持っています。会社で同じような仕事を担当したり、先輩にいじめられたりしたという同じような立場が、特定の派閥を形成させます。数年後、このうちの5人が結婚して会社を辞めたら、最後の1人も、理由もなく退職します。原因は、彼女が属していた派閥がなくなってしまったので、孤独に耐えられなくなったためです。」

「日本人でもこうなのですから、異なる文化背景を持つ外国人は言わずもがなですよ。」潘氏は語る。「日本の会社で雇われている外国人の中で、一番多いのはやはり中国人です。これは、中国の業務量が韓国や欧米などの国よりも多いからというわけではなく、中国人が使用している文字が、少なくとも日本人に親近感を与えますし、同じ顔をしているからです。もちろん、中国が潜在的な巨大市場であるという要素も排除できません。ですが、このような状況でも、中国人社員と日本人経営者や同僚との間には、依然として厚い壁があります。彼らがどんなに才能を認めてくれていてもです。日本の会社が中国に駐在させる首席代表は大多数が日本人です。中国人はせいぜい次席。時として、首席代表のほうが次席よりも年功が浅いこともあります。つまり、日本人は外国人に対する信頼感に欠けているのです。」

潘氏曰く、「日本の会社で仕事をしていて、気に入らないことは別にありません。ですが精神的には相当苦悶させられます。日本人は非常に丁寧ですが、本心で話をしてくれることはほとんどありません。一番耐え難いのは、表面上は敬うように見せかけておいて、実際には相手にしてもらえないことです。」

「日本の会社は、小さな派閥に更に派閥の輪をかけたようなものです。最も重要なのが同期入社の派閥、その次は同窓生、それから業務での『海外派』『国内派』などの区分けです。外国人はここでは蚊帳の外で、どの派閥にも入ることはできません。」

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年3月24日

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